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"食が細くなってきた中高年"がすぐに卒業するべき「しっかり食べること=健康」という【思い込み】

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長寿研究の第一人者であるルイージ・フォンタナ博士も、「栄養の"量"ではなく"質"に注目することが、年齢を重ねた体にとってもっとも効果的な健康戦略である」と述べています。

実際に、欧米型の食事をしていた人たちが、必要なビタミン・ミネラルは保ちながら1日あたりのエネルギー摂取量を20〜30%抑えただけで、コレステロール値や炎症マーカーが改善し、心臓病のリスクが下がったという研究結果もあります(CALERIE試験, JAMA,2006)。

「たくさん食べる」から「上手に食べる」へ

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一方で、「しっかり食べる」ことが過剰になると、血糖や脂質、内臓脂肪の蓄積、慢性炎症といった"静かな不調"が積み重なり、かえって老化を早めたり病気のリスクを高めたりしてしまうことも考えられます。

また、過剰なエネルギー摂取が細胞に酸化ストレスを与え、体のメンテナンス機能を鈍らせてしまうとも指摘されています。

だからこそ、少食さんには「たくさん食べる」から「上手に食べる」へ、考え方を変えていってもらいたいのです。

若いころよりも控えめになった食欲や食事量は、体が必要としている自然な変化ともいえます。少量でも体に必要な栄養をきちんと届ける"質のよい食事"こそ、変化を迎えた体にとって本当の意味でやさしい食べ方になるでしょう。

いまはすでに、「少食だけど元気」という食べ方を、誇りをもって受け入れてよい時代に入っているのかもしれませんね。

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