東京のマンションに投資するなら「中古」×「駅近」の1択しかない理由――買ったら下がる「新築プレミアム」のワナ

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「木を見て森を見ず」という言葉がありますが、この場合は逆です。「森」である日本全体だけを見て、「木」である東京の市場を見落としてはいけません。

データは、東京が日本の他の地域とはまったく異なる未来を歩んでいることを、雄弁に物語っています。総務省統計局が発表している「住民基本台帳人口移動報告」を見れば、その事実は一目瞭然です。

東京では、他の道府県からの転入者が転出者を上回る「転入超過」の状態が、長年にわたって続いています。コロナ禍で「地方移住」が一時的に注目され、都心から人が流出するかのような報道もありましたが、それはごく限定的な動きに過ぎませんでした。

むしろ、経済活動が正常化して以降、東京への一極集中は再び加速しています。直近のデータでも、年間で約8万人の転入超過が記録されるなど、その勢いは衰えるどころか、ますます強まっています。

(画像:『東京〈中古〉マンション投資の教科書』より)

東京に集まって来る18~29歳

特筆すべきは、東京へ転入して来る人たちの内訳です。その中心は、18歳から29歳の若い世代なのです。

進学や就職を機に、夢と希望を抱いて全国から若者たちがこの大都市にやってきます。国内の大企業の半数、外資系企業の約8割が東京に本社を構えている以上、魅力的な雇用の機会がここに集中するのは当然のことでしょう。

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