訪日中のアップルのクックCEO「規制当局と引き続き議論をする」→発言の背景は?iPhoneが高シェアの日本、迫る「スマホ新法」への対応を聞いた

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「私たちのブランドは、プライバシー、セキュリティ、使いやすさを象徴しています。それがアップルがビジネスを行っている理由でもあるからです。今後もその環境を維持していきたいと思います。

そのため、規制当局(公正取引委員会)と、最適な対応方法について、引き続き、議論をしていきます。規制当局が、私たちの懸念に耳を傾けてくれることを願っています」

App Storeは「開発者とアップルの情熱が共生する場」

そのうえで、App Storeがどのような場所であるかについて説いた。

「App Storeに集まる開発者の皆さんは、非常に才能があり、とても創造的です。芸術的でもあります。起業家精神を持ち、情熱を追求しています。出会った開発者の皆さんに、畏怖の念を抱いています。アップルのテクノロジーを使って、アプリをさらに進化させてほしいと思います」(ティム・クック氏)

開発者の成功に心躍る気分だ、ととても嬉しそうな表情を浮かべるティム・クック氏。しかしそうした環境を規制から守ることもまた、アップルが取り組まなければならない大きな課題だ。

iPhoneとApp Storeを「開発者とアップルの情熱が共生する場」と定義し、その発展と関わる人の成功をいかに守っていくか。規制当局との議論の末、どのような着地になるのか注目していきたい。

松村 太郎 ジャーナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

まつむら たろう / Taro Matsumura

1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。著書に『LinkedInスタートブック』(日経BP)、『スマートフォン新時代』(NTT出版)、監訳に『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP)など。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事