訪日中のアップルのクックCEO「規制当局と引き続き議論をする」→発言の背景は?iPhoneが高シェアの日本、迫る「スマホ新法」への対応を聞いた
KaruQの開発者Ryuji Kuwakiさんは、35年にわたりプログラムを書くゲーム開発者で、iPhone登場とともに独立し、現在までにひとりで、世界中でヒットするゲームを40本も作り出していた。
ティム・クック氏は、日本におけるApp Storeの成功について、次のような考えを述べた。
「App Storeの素晴らしさの一つは、個人や学生でもアプリを作れることです。自分の住みたい場所で自宅からアプリを作り、ボタン一つで何百万人ものユーザーに提供できます。
考えてみれば、ほんの数年前まではこれは不可能でした。今はそれが可能になり、アップルがそれを実現できるよう人々に力を与えたことを嬉しく思います。
もはや特定の場所に住んだり、朝9時から夕方5時までの仕事に縛られたりする必要はありません。自分自身のビジネスを作り、起業家になれるのです」
さらに、日本の開発者のApp Storeにおける収益が7兆円に上り、成熟した経済圏を作り出してきたことも強調した。
情熱が共生する場を守りたい

開発者と話すと、アップルがiPhoneとアプリ開発プラットフォームに投資を続けてきたからこそ、1人、5人、といった最小単位の開発者であっても、AI機能などの最新機能を用いて、世界の市場でのビジネスが可能となっている点を評価していた。
LINEヤフーのような大企業であっても、アイデアを形にするまでの時間を大幅に短縮できるメリットを享受していた。
この環境に、日本のスマホ新法は水を差そうとしている。これについて、ティム・クック氏は、冷静な語り口で、次のように述べた。
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