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福岡出張で外せない!ラーメンでも水炊きでもない意外な"名物"→行列嫌いの福岡民が「並んでも食べたい」と思うソウルフードの正体

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席に着いて店員に食券を渡すと、定食に応じた色のタグと天ぷら用のトレイが目の前に置かれる。続いて、ご飯と味噌汁、大根おろし入りの天つゆ、そしていかの塩辛が運ばれてきた。そう、先ほど触れた無料でついてくる名物は、このいかの塩辛である。

天ぷらを待つ間に食べてもらおうとサービスで出し始めたもので、数年前まではテーブルに容器が置かれて食べ放題だった。しかし、いかの漁獲量が激減して価格が高騰したため、現在はひとりに1皿ずつ出すスタイルに。おかわりは1皿50円。

ご飯(中ごはん)と味噌汁、天つゆ、いかの塩辛(著者撮影)

この塩辛には、刺身で食べられるような上質で新鮮ないかを使用。保存料や添加物を一切使わないため、市販の塩辛の消費期限は1カ月ほどだが、ひらおの塩辛はわずか5日。熱いファンの声に応えて、通信販売も行っている。ほかに、テーブルには食べ放題のもやしナムル、塩、一味唐辛子、ゆず胡椒、ゆず酢が置かれている。

名物のいかの塩辛。いかのワタを使っていないので臭みがない(著者撮影)

揚げたてのサクサクが食べられる!

ほどなく、天ぷらが運ばれてきた。揚げたてを1品ずつ提供するのがひらお流だ。創業時に揚げたてにこだわったのかと思いきや、実は当初、別の店にする予定だった場所で天ぷらを提供し始めたため、お膳をセットする場所がなく、やむなく客席に一品ずつ提供するスタイルにしたのだとか。

しかし、結果的にはそれが功を奏し、サクサクの揚げたてを食べられると評判になったのだ。

職人が揚げたてを持ってきてくれる。慌てて食べると熱いのでご注意を(著者撮影)

まずは「白身」からスタート。職人がカウンターのタグを見ながら、該当する人のトレイに次々と揚げたてを入れていく。聞けばマトウダイで、船を指定して買い付けているとのこと。

まずは何もつけず、そのままいただく。薄い衣はサクッと軽く、かむと柔らかな身が口の中でほろほろとほどけ、淡白ながらもしっかりとしたうま味を感じられる。衣が主張せず、素材のよさを活かしているのがひらおの特長だ。

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【「ひらおの天ぷら」はソウルフード】

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