大飯原発再稼働に反対する集会に超党派の国会議員22人が参加、「全原発が止まる5月5日に緑の鯉のぼりを揚げよう」と呼びかけも
関西電力・大飯原発3、4号機の再稼働に反対する超党派の国会議員と市民による緊急集会が4月19日、衆議院第一議員会館で開催され、衆参両院の22人の議員および30人の国会議員秘書らが参加した。
呼びかけ人を務めたのは、東京都内の環境広告会社サステナ(マエキタエミコ代表)で、原発再稼働に反対するジャーナリストの鎌田慧氏や野中ともよ氏、俳優の山本太郎氏らも顔をそろえた。
集会に参加した社民党の福島瑞穂党首は「福島原発事故に関する政府の事故調査委員会による真相究明もできていないうちに再稼働させようとするのはおかしい」と指摘。
中後淳衆議院議員(新党きづな)は「4月13日の経済産業委員会で枝野幸男経済産業相に質問した際、枝野氏はいかに再稼働させないかを真剣に考えていると発言した。ところが同日夕、手の平を返した。これでは国会の議論は何の意味もなさない」と発言した
民主党の谷岡郁子参議院議員(同党の原発事故収束対策プロジェクトチーム事務局次長)は、「再稼働を急ぐ政府のやり方はあまりにも原子力村的だ。永田町に根付く文化を根本から変えないといけない」と言及。みんなの党の川田龍平参議院議員は「命や健康よりも経済的利益が優先されている。薬害エイズ問題と原発は背景が同じだ」と批判した。
京都府が地盤の井上哲士参議院議員(共産党)は具体的なデータを示したうえで、「ピーク電力対策と電力会社間の電力融通をしっかりやれば、電力問題は乗り越えられる」と語った。
集会では、有機野菜などの食材を販売する「大地を守る会」の藤田和芳社長が「すべての原発が停止する5月5日に緑の鯉のぼりを揚げて子どもたちにプレゼントしよう」と提案した。
集会には、3人の福井県在住者も参加。永平寺町でレゲエシンガーとして活動する前川宙之氏は、「原子力村の圧力がある中で、こぶしを振り上げて闘っている政治家がいることを知って勇気づけられた。日本を未来の子どもが住めない国にしてはいけない」と力を込めた。
福島瑞穂参議院議員は政府の対応を批判
「日本の未来を4人の政治家に決めさせてはいけない」と山本太郎氏
「政府与党のやり方はあまりにも原子力村的だ」と谷岡郁子参議院議員
「薬害エイズと背景が同じだ」と川田龍平参議院議員
「原発ゼロの日に子どもに緑の鯉のぼりをプレゼントしよう」と藤田和芳氏(写真左の人物)
(岡田広行 =東洋経済オンライン)
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