「南海の和泉中央」駅長に聞く泉北線終着駅の変遷 かつて「泉北高速鉄道」の本社があった駅ビルは今

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

置田駅長は1987年に南海電鉄に入社。南海に運転や駅の業務が委託されていた当時、泉ケ丘駅に配属された。和泉中央駅まで延伸開業した1995年4月、職場はそのままで大阪府都市開発に入社した。

和泉中央駅長になったのは2024年12月。深井駅から和泉中央駅までの泉北線5駅を管轄する。

いまは南海電鉄運輸車両部(サービス担当)上級主任の鎌倉公輔さんも大阪府都市開発・泉北高速鉄道の出身。「私が入社したのは1997年ですが、駅の周りはお店なんて全然なかったのに、かなりの勢いで出店が進みました」という。

和泉中央駅 駅ビル屋上から東側を望む
駅ビル屋上からの眺め。南西へ2本の留置線が延びているが、途切れた線路のようにも見える(記者撮影)
【写真をもっと見る】泉北高速鉄道の本社があった和泉中央駅の駅ビル。普段立ち入ることができない屋上から見えるのは……?

「南海泉北線」で何が変わった?

泉北高速鉄道から南海電鉄の路線になって、何が変わったのか。置田駅長は「運賃がかなり下がって、ご利用していただくお客様にとってはよかったかな、と思います」と話す。

従来は南海線内まで行く場合、初乗り運賃が南海と泉北で「二度払い」があったが、合併によって南海の運賃表に統一された。定期運賃は通学が平均38.8%、通勤は平均23.5%、普通運賃は7%の値下げができたという。和泉中央―難波間の6カ月通学定期券の場合は6万2430円から3万5860円になった。

この記事の画像を見る(90枚)
次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事