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【独自】セゾン投信vsなかのアセット、「バトル」再び? なぜ、楽天はiDeCoでセゾンのファンドを運用対象から外したか

iDeCoは本来、長期資産運用が目的のはずだが...(写真: bee / PIXTA)
2023年6月、「セゾン投信」の会長職を実質的に解任された中野晴啓氏。その中野氏が同年9月に新しく設立した独立系の資産運用会社が「なかのアセットマネジメント」だった。日本株とグローバル株のアクティブファンド2本を主力とし、2024年から本格的に事業を開始した。
それからほぼ1年半余り―ー。別々な道を歩んでいたセゾン投信、なかのアセットマネジメントがいま再び、相まみえようとしている。果たして両者のバトルに決着は付くのか。
楽天iDeCoが外したセゾンの「達人ファンド」
まず今回の経緯について触れておこう。
2025年5月15日、楽天証券を運営管理機関とする「楽天iDeCo」が、運用対象ファンドの除外を発表した。現在、iDeCo(個人型確定拠出年金)や企業型DC(確定拠出年金)などは、運用対象ファンドの本数に上限が決められている。いわゆる”35本ルール”のことで、当時の楽天iDeCoは36本のファンドが運用対象となっていたが、そのうち9本を除外すると発表した。
除外そのものが悪いとは言わない。純資産総額が減少して運用に支障を来す恐れがあるファンドは、長期積立運用を前提とするiDeCoをはじめ、確定拠出年金の運用対象としてふさわしくないからだ。運営管理機関も当然、そのつもりで除外対象ファンドを選定しているはず。
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