「自己投資の時間が無い」と嘆く人が知らない"自己投資でむしろ時間に余裕が生まれる"極意とは?40歳以降は「自己投資の方向性」を転換すべきだ

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自分と自分の人生にとって優先順位の高いものが見えてくれば、おのずと無駄に過ごす時間の削減に目が行くことになり、最後に残るのは自分にとって本当に必要な行動や作業のみになるからだ。

惰性でダラダラとみるテレビやネットサーフィン、誰のためにもならないSNS、過去の関係でなんとなくつながっている人間関係や惰性で参加する飲み会、などなど。

やるべきことの優先順位をつける

そういった人生における無駄を削減することで、より優先順位が高くて人生の充実などに本当につながる行動のための時間を持てるようになるのだ。

実際に私自身も若い頃、特に20代においては、お酒を飲んだり趣味に時間を費やしたりとゆっくりとする時間を持てるのは一流だけ、という考えがあったので、そういった時間を三流以下の自分が一流の真似をして持つこと自体が不要というかナンセンスだと考えていたので、そういった時間を削減することで自己投資の時間を捻出していたものだ。

一流や成功しているヒトの人生の一部だけをいつまでも真似て自分不在の人生を生きるよりも、本当に自分が納得できる人生を生きるために、今やるべきことの優先順位をつける、ということだ。

35歳位までは是非仕事やキャリア発展につながるような自己投資にひたむきに向き合ってほしいし、40代、50代においてはそれらの比重を徐々に落として、人生のクオリティ向上につながるような自己投資により目を向けるべきだ。

若い頃に仕事をするうえでの基礎体力をつけておけば、その分野に対する「量的な比重」を落としても、質は向上するはずだ。

そしてあまった時間や余裕を人生のクオリティ向上につながる分野に振り分けるべきだ。

とりわけ若手のビジネスパーソンにはそういった姿を是非目指していただきたいし、40代以降のビジネスパーソンにおいても仕事以外の比重を上げる努力を是非していただきたいものだ。

人生とは自分にとっての幸せの姿の探求であり、その実現に向けた旅なのだ。

そしてそういった幸せの姿は、他人の人生の中でもなく、SNSの中でもなく、自分に対する自己投資を通じてのみ発見できるものなのだ。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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