中国政府、ロシア人への「ビザ免除」を試験実施 プーチン氏の訪中時に発表、両国交流を促進へ

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中国政府はロシアのプーチン大統領の訪中に合わせてビザ免除措置を発表した。写真は9月2日に北京で会談した中国の習近平国家主席とプーチン大統領(中国外務省のウェブサイトより)

中国政府が外国人のビザ(査証)なし訪中への門戸を広げている。中国外務省は9月2日、ビザ免除措置の対象国を拡大し、ロシアの一般旅券所持者に対するビザ免除を試験的に実施すると発表した。

これにより、ロシアの一般旅券所持者が中国にビジネス、観光、親族・友人訪問、トランジットの目的で入国する場合、滞在日数が30日以内ならばビザ取得が不要になる。試験実施の期間は2025年9月15日から2026年9月14日までの1年間とされた。

モスクワ-北京便の検索急増

今回のビザ免除措置は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が8月31日から9月3日にかけて中国を訪問したのに合わせて発表された。

「わが国は中ロ両国間の人的往来の円滑化を重視している。両国民の交流拡大をサポートすることで、中ロ新時代における包括的・戦略的協力パートナーシップの推進に積極的に貢献していく」。中国外務省の郭嘉昆・報道官は、ビザ免除の狙いについてそう述べた。

中国の旅行サイト大手の去哪儿によれば、ロシアに対するビザ免除が発表された直後から、同社のシステム上ではモスクワ発(中国行き)の航空券の検索が急増。中でもモスクワ−北京線の検索数が最多だったという。

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