≪プリクラ誕生30年≫市場規模は大幅減も「令和10代女子」の86%が利用! スマホで実現しにくい"雰囲気盛り"の進化とは?
当時、仕事で女子高生と向き合ってきた筆者も「なるほど」と思いつつ聞いたが、現在は少し事情が違うようだ。
「最近のユーザーさんは、撮影後にダウンロードしたシール画像をSNS上で公開するケースが多いです。当社の機種も最新の『Meidy』(前出)をはじめ、それに対応した機能を備えています。また、今では透明なスマホケースに外から見えるよう大きめのプリを入れている子をよく見ますね。
一時は落書きもしないでレタッチ機能のみを駆使する方も多かったのですが、このところ“平成ギャルカルチャー”の回帰もあって、派手に落書きするケースも増えてきました」(疋田氏)

コロナ禍でプリを撮る機会が減少、回復はしきらず
2020年から続いたコロナ禍での「外出制限」で、プリントシール機を設置するアミューズメント施設は一時休業となり、「プリを撮る」機会も失われた。アフターコロナ以降は回復しているが、以前の数字には戻りきっていないという。
それでも2023年8月に発表された、株式会社SheepDogによる調査データでは、「10代女性の86%が、直近1年間でプリを利用した」となっていた。誕生30年のロングセラーだが、「顧客とともに年を取る」のではなく、ずっと10代女性を中心に支持されているのだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら