≪プリクラ誕生30年≫市場規模は大幅減も「令和10代女子」の86%が利用! スマホで実現しにくい"雰囲気盛り"の進化とは?
こう説明するのは疋田裕貴氏(同社プロダクト広報課)だ。ミドサー世代の彼女が中学時代から撮り続けた箱いっぱいのプリは、各時代の参考資料として活用できるほど。開発部門を含め、同社には“JKマインド”を持ち続ける社員が多いという。

筆者は2019年、“映画のような挙式写真が撮れる”と評判の撮影スタジオを取材したことがある。人気の理由は、非日常の背景で韓流のような撮影ができること。さらに、画像加工ありきで徹底的にレタッチを行う点も利用客に支持されていた。
取材時に聞いた「お客さまが望むのは、リアルな写真ではなく、できあがった素敵な写真です」という言葉は、プリに通じるように感じた。
平成一桁生まれが最新プリ機を体験! 率直な感想は
ところで、今回の取材は平成プリ世代の女性編集者(1990年生まれ)と一緒に行い、新機種『Hyper shot』(2025年5月発売)を体験した。以下は当人の感想だ。
「5年以上ぶりにプリを撮ったのですが、今はこんなに多彩なのですね。撮影の前に“盛れ感”を『無加工風』『プリ盛れ』『ナチュ盛れ』の3種類から選べたり、画角をハイアングル/アップ/両方から選べたりする機能は、私の学生時代にはありませんでした」

興奮しながらこう話し、さらに続ける。
「落書きブースでは、レタッチ機能の多さに驚きました。明るさやコントラストを細かく選べる“色調調整”や、ノイズ加工などができる“エフェクト”も今回が初体験。元の顔から理想の顔にも変身できそうです。静止画だけでなく、撮影中の動画までデータでもらえたのも新鮮でした」
無料会員登録はこちら
ログインはこちら