≪プリクラ誕生30年≫市場規模は大幅減も「令和10代女子」の86%が利用! スマホで実現しにくい"雰囲気盛り"の進化とは?
「その後は補正機能の充実により、“なりたい自分に近づける”というコンセプトを謳ったさまざまな機種が展開され、現在は“盛れる+体験価値”を重視した機種がトレンドになっています。韓流アイドル風やプロジェクター演出など、より没入感を味わえる機能が搭載されたものもあります」(同)
2025年7月17日、同社は最新のユーザーニーズに対応したプリ機『Meidy(メイディー)』を発売した。別人になりすぎない自然で可愛い写りや、雰囲気の異なる4種類の画角選択、SNS映えする落書きなどが支持されており、Instagramのストーリーズにコラージュ画像をそのまま投稿できる機能もある。
「ちなみに、2010年代前半ごろまでは、変顔を撮るユーザーも多くいましたが、最近では“キメ顔”だけを撮る方がほとんどです。ひと昔前よりも、“その日の可愛い姿”を残すことが重視される風潮がありますね。SNSにアップしたときの“いいね”数を気にする方が増えたことも関係しているでしょう」(同)
令和でも「プリ」が支持される、“納得の理由”
今ではスマホで高画質の画像が簡単に撮れる時代だ。そんななかでも、なぜ「プリ」は支持されているのか。
「大きく3つの理由があると思います。①盛れる、②遊び、③記念です。
プリならではの価値を高めている点としては、特に顔やスタイル、肌質、メイク、ヘアスタイル、ヘアカラーなどまで自在に作り込めること。スマホアプリは自撮りなので、ある程度の“盛りテクニック”が求められますが、プリ機の機能で操作すれば簡単ですし、細部まで自分好みに設定できます。
これが結果的に、自己肯定感を高めることにもつながります。
さらに 、遊び感覚で友人や恋人と撮ることができ、落書きなどを通して“一緒に作り上げる”楽しさを味わいつつ、自己表現欲求も満たせます。出てきたプリントシールは記念になり、仲間内での思い出を残せる。プリは “ウチら感”を共有し、友情を深めるツールにもなり得るのです」

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