≪プリクラ誕生30年≫市場規模は大幅減も「令和10代女子」の86%が利用! スマホで実現しにくい"雰囲気盛り"の進化とは?

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冒頭で紹介した女子中学生にプリの魅力を聞いたときは、「顔もメイクも、(設置店によっては無料貸し出しのある)服装も変えられて、いろんな姿になれる」と話していた。

最近のプレイ料金は500~800円(料金は機器を設置する施設による )が多い。「学生にとってはやや高い」という声もあるが、仲間4人で割れば120~200円ほど。コスプレ代やメイク代に比べれば、手軽に“メタモルフォーゼ”(変身)へ願望を叶えられるのではないだろうか。

プリ帳に人気機種の『花鳥風月』…平成女子の思い出

学生時代のプリ体験は、特に20代後半〜30代女性を中心に盛り上がる話題だ。筆者の知人女性(大手メーカー勤務、1988年生まれ)に話を聞いたところ、こんな“平成あるある”を教えてくれた。

・“落書きがめちゃくちゃうまい子”が各コミュニティにいて、ヒロインとして扱われる

・積極的に見せてOKの友達との画像はプリ帳に、見せたいけど自慢していると思われたくない彼氏との画像は携帯の電池ケース裏蓋に貼る

・プリ帳を見せ合う交流やシール交換も盛ん。「あ、この子とこの子、仲いいんだ~」という交友関係チェックにも使われる。

・機種は圧倒的に『花鳥風月』(2003年/ナムコ=当時)が人気。キレイに撮れ、落書きバリエーションも豊富だった。『美人-プレミアム-』(2007年/フリュー)も、目ヂカラが出て、印刷されたシールも高品質だった

同世代である疋田氏も学生時代を振り返り、「プリ帳がぎっしり埋まっていたり、クラスで人気の“一軍女子”のプリが多かったりする子は一目置かれがちでしたね」と懐かしむ。

プリ帳
平成世代の女子がこぞって作っていたプリ帳。カラーペンで可愛く“デコる”人も(©フリュー)
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