夫亡き日々の暮らし。新宿「思い出横丁」でくらたまが見た"光景"と、友人の「将来の夢」に「自分はこれからどう生きよう」とふと考えた夜

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今日はミカンと思い出横丁へ(写真:倉田さん提供)

うなぎの串に冷えた瓶ビール

まず1軒目はミカン行きつけの「カブト」。ここはうなぎの串だけを出すうなぎ専門店です。

そして基本的には「うなぎの串一通り」というメニューしかありません。暖簾をくぐってカウンター席に座り、飲み物を注文して「一通りお願いします」と言うと、自動的にうなぎのさまざまな部位の串焼きがじゅうじゅう焼かれて出てきます。

うなぎって、ご飯と一緒に食べる「うな重」「うな丼」、それについてくる「肝吸い」や「肝焼き」くらいが一般的だと思いますが、ここのは見事にお酒のツマミです。「えり焼き」「ひれ焼き」「きも焼き」「蒲焼き」「れば焼き」の5種類が1、2本ずつ目の前の皿に乗せられていきます。

「うまい!」

冷えた瓶ビールを手酌で飲みながら、うなぎ串にかぶりつくミカン。負けずに私も。

確かにうなぎだ!どこの部位かはわからないけど。

しっかりしたタレの味に負けない強い風味のうなぎ。いわゆる蒲焼きのふわふわの身もいいけど、歯応えがあったりクセがあったりする部位もおいしいし、ちゃんとうなぎです。

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