【生まれ変わった新世代ボクサーツインの衝撃】BMWの最新バイク海外試乗、プレミアムツアラー「R1300RT」とロードスター「R1300R」が放つ個性

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フレームはスチールとアルミを組み合わせた新設計。軽量ホイールや進化版サスペンション「EVOテレレバー」「EVOパラレバー」との相乗効果で、俊敏性と安定感を絶妙に両立する。さらに「ダイナミック・シャシー・アダプテーション」が走行モードに応じて自動で車高や減衰を最適化。ツーリングマシンからスポーツバイクまで、ワンタッチでキャラクターを変えるのだから驚きだ。

10.25インチの横長フルカラーTFTディスプレイを搭載。オプションの「オーディオPRO」は左右に高性能スピーカーを装備する
10.25インチの横長フルカラーTFTディスプレイを搭載。オプションの「オーディオPRO」は左右に高性能スピーカーを装備する(写真:BMW MOTORRAD)

快適装備もぬかりない。電動スクリーンや可変ラゲッジに加え、クラッチ&シフトを自動化する「ASA」も選択可能。10.25インチの大型TFTメーターはナビやオーディオを直感的に操作でき、ハイエンドオーディオが旅の時間を豊かに演出する。空力面でも可変ディフレクターを新採用し、天候を問わず快適なライディングを約束してくれる。

安全装備はアクティブ・クルーズ・コントロール(ACC)から衝突警告、コーナリングABSにいたるまで最新世代を網羅。ライディングモードも「ロード」「レイン」「エコ」に加え、「PRO」でさらに自在に調整可能だ。

半世紀の伝統を受け継ぎつつ、最新テクノロジーで再定義された新型R1300RT。ラグジュアリーとダイナミズムを融合させたその完成度は、まさにグランドツアラーの頂点にふさわしい。

0-100km/h加速3.25秒、スーパーカー級の俊足

R1300Rの走行シーン。新機能DSAの威力も相まって軽快でスポーティな走りが楽しめる。Rシリーズ最強のハンドリングマシンと言っていいだろう
R1300Rの走行シーン。新機能DSAの威力も相まって軽快でスポーティな走りが楽しめる。Rシリーズ最強のハンドリングマシンと言っていいだろう(写真:BMW MOTORRAD)

一方の「R1300R」は、ツアラー然としたRTとはまるで正反対。余計な装備をそぎ落としたロードスターの姿にBMWらしいエッセンスが凝縮されている。パワーユニットはRTと共通スペックの最新水冷ボクサーを専用の軽量コンパクトなボディに搭載し、0-100km/h加速はわずか3.25秒という、4輪で言えばスーパーカー並みの驚異的な瞬発力を誇る。

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