NHKドラマ『母の待つ里』や歴代大河に次々登場…《岩手県遠野》がロケ地に選ばれ続けるワケ

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それが縁となり、岩手県では、『ゲゲゲの鬼太郎』の聖地である鳥取県境港市、「こなきじじい」などの多くの妖怪伝説のある徳島県三好市と並び、「怪フォーラム」を定期的に開催して交流してきました。

カッパ淵
妖怪好きにはたまらないスポットがたくさんある遠野(筆者撮影)

あれから12年、「あまちゃん舞台地」の現在

聖地巡礼
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『母の待つ里』で“母”を演じた宮本信子さんが出演していて、岩手県が舞台になった作品といえば、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』(2013年)を忘れてはなりません。

沿岸部の三陸鉄道では、放送から12年経った現在でも『あまちゃん』をモチーフにしたラッピング列車が走っており、さらにロケ地となった県北部の久慈駅周辺や野田玉川駅、堀内(ほりない)駅などには、今でも多くの聖地巡礼のファンが訪れています。

堀内駅
『あまちゃん』では「袖ヶ浜駅」として登場した三陸鉄道の堀内駅(写真:otamoto17/PIXTA)

近年の遠野は、沿岸部の宮古や大船渡などに寄港するクルーズ船のツアー客の行き先としても人気です。どちらの港からも1時間程度で来ることができ、日本の原風景を楽しむことができることから、外国人観光客も含め、人気を集めています。

“ふるさと”のない人が増えているという現代。日本の心のふるさとである町に“里帰り”してみるのもいいかもしれません。

古関 和典 ロケ地研究家、コンテンツツーリズム研究家

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こせき かずのり / Kazunori Koseki

1973年神戸市生まれ、早稲田大学政治経済学部卒業後、旅行会社に入社。映画『のだめカンタービレ』のヨーロッパロケを担当して以降、社内でチームを立ち上げ、数多くの映画、テレビドラマ、アニメ等のコンテンツ制作の業務に携わる。2016年、TIFFCOMにおいて、『日経エンタテインメント!』と共催で「全国ロケ地セミナー」を開催し、その活動が同誌でも紹介される。2023年、法政大学大学院政策創造研究科修士課程修了。

現在は業務の傍らでロケ地研究家として「ロケ地ラボ」を主宰し、各大学や地域での講演も行っている(2015年以降、内閣官房より「地域活性化伝道師」の委嘱を受け活動)。2021年、フジテレビ『超逆境クイズ!!99人の壁』に「ジャンル=ロケ地」でチャレンジャー出場、グランドスラム達成。コンテンツツーリズム学会理事。

ブログ:https://ameblo.jp/chiiki-media/

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