セブン&アイ・ホールディングス、祖業ヨーカ堂など非中核事業の売却完了、ベインキャピタルンに8100億円で
セブン&アイ・ホールディングスは1日、イトーヨーカ堂など非中核事業を束ねるヨーク・ホールディングス株式の米ベインキャピタルへの売却が完了したと発表した。祖業であるヨーカ堂を含む大幅な事業売却により、コンビニエンスストア事業の成長戦略に専念する。
発表資料によると、売却したヨークHDの傘下には、ほかにヨークベニマル、ロフト、赤ちゃん本舗、デニーズなど約30社がある。3月の発表資料によると、売却価格は約8100億円。売却後にセブン&アイが35.07%、創業家が4.93%を再出資しており、セブン&アイの持ち分法適用会社として今後も関係は継続する。

ベインはヨークHDの価値向上後に新規株式上場(IPO)を目指す。ベインのパートナー、西直史氏は同社の持つ小売り・消費財業界の知見を最大限に活用するほか、運営施設の価値最大化に向け、不動産運営ノウハウを持つ社内チームと連携するとコメントした。
セブン&アイの源流は1920年に創業者の故伊藤雅俊氏の叔父が開業した「羊華堂洋品店」。73年に米国のセブン-イレブン運営会社と提携し、日本でコンビニ事業に進出した。時代の流れとともに、総合スーパー事業の採算が悪化し、25年2月期の営業利益は国内コンビニ事業の2336億円に対し、スーパーストア事業は104億円に落ち込んでいた。
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著者:谷口崇子
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