「教える親」より「聞く親」が子を伸ばす 東大生の親が何気なくしている"子供の脳を育てる"習慣とは

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『マンガでわかる 東大勉強法』
©︎西岡壱誠
“東大生の親”と聞いたとき、どんなイメージが思い浮かぶでしょうか。意外にも、「子供の勉強を厳しく指導する親」は多くないといいます。
この記事では、『マンガでわかる 東大勉強法』を上梓した西岡壱誠さんに、東大生の親が何気なくやっていることを教えていただきました。

東大生の親は教えない

東大生の親にアンケートやインタビューをしていると、意外なことに気づかされます。それは「勉強を直接教えている親がほとんどいない」という事実です。小学生の頃に多少サポートをしていたという家庭はありますが、中学・高校になると学校や塾に任せ、親は勉強に介入しないパターンが圧倒的に多いのです。

勉強を教えていないにもかかわらず、子どもの成績は高い状態でキープされて、東大に合格している……これはいったい、なぜなのでしょうか? 僕は、その理由の一つとして「教えないけど、聞く」という姿勢があるのではないかと考えています。

「聞く」といっても、知識を試すように「これ覚えてる?」「これ知ってる?」と問うのではありません。むしろ逆で、東大生の親の多くは、「今日ってどんな勉強をした?」「どんなことを学んだの?」と、授業や学びそのものに興味を示して質問する習慣があるのです。

たとえば、一緒に帰る電車や車の中、ご飯を食べているとき、学校から帰ってきて「おかえり」と声をかける瞬間など、さりげない場面で「今日はどんなことを学んだの?」と問いかける。すると、子どもは「数学を勉強した」という表面的な答えではなく、その中身を語ります。

「数学でこういう公式を学んだけど、ちょっと難しくて……」

「世界史でこの事件を学んだんだけど、最近のニュースとつながる気がして……」

といった具合に、授業内容や自分の感想を自然に話すのです。

このやりとりは、単なる会話に見えて、実は重要な学習効果を持っています。授業で学んだことを人に話すことで、学びを思い出すことになります。このようにして授業の内容をもう一度再現することは、強力なアウトプットの練習になるからです。人間は「思い出して話す」という行為を通じて、学んだことを長期記憶に定着させやすくなります。

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