「マウント取りたがり」「意地悪」「自分の都合ばかり優先」…避けられない職場の人間関係、"困った人たち"に振り回されない方法

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・意地悪をしてくる人

感じの悪いことをあなただけにしてくる人もいます。これは、その人にとって目の上のたんこぶなぐらい、あなたが魅力的なのだろうということです。

何かが気に食わない。それは結局、自分にないものを持っているからくやしいのです。才能とか、やり方とか、態度とか流儀とか。

いじめられて悲しいと思ったりするのではなく、「私が持ってるからなんだ」ととらえて通り過ぎるのを待つしかないでしょう。

指摘しなくても信頼が失われていくのは時間の問題

・自分の都合を優先する人
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自分の仕事のやりやすさばかり考えている人もいます。こちらが書類などを提出するときは、期限の数日前倒しが当たり前。そのくせ、自分がお願いごとをしてくるときは、いつも期限ギリギリになってです。何かやりとりするにしても、とにかく注文が多い。こちらの負担は一切考えずに、やり方を指定してくるので、できれば一緒に仕事をしたくありません。

こういう人の場合は、周りも同様に困っているので、その人に対する信頼が失われていくのは時間の問題です。

詰まるところ、そういう人は勝手に周囲から浮いていくので、その人自身が仕事を進めにくくなるでしょう。自分で自分の首をしめているということです。あなたが指摘しなくても、そのうち、変わるときがやってくるでしょう。

・境界を踏み越えてくる人

勝手に私物を触ろうとする人がいやだという方がいました。電話には聞き耳を立てないのが暗黙のルールなのにすごく聞いている人、通りがかりに、こちらのごみ箱にごみを入れられるのが引っかかる、という話も聞いたことがあります。

「私のごみ箱にごみを入れないでください」と言うわけにもいかないけれど、それが続いてどんどんいやになっていったというのです。無断でこちらの領域に入り込んでくる感じが、なんとも気になるのだそうです。

こういう人は、おしなべて周りとの協調が苦手で、衝動性が高く、自分がこうしたいと思ったらやってしまうタイプなのだととらえることが必要でしょう。あなたにだけに特別、というのでもないのではないでしょうか。

やたらと声が大きい人とか、貧乏ゆすりで大きな音を立てる人なんかもいます。リモートワークが終わってオフィスに戻ったところで、こういうタイプに頭を悩ませている方たちも結構いるようです。

以上、職場の人間関係について、苦手な人との関係は、あまり頑張りすぎずに、距離を取るほうがラクになれることが多いものです。

「なんとかしなくては」と思い詰めることを「お休み」してみるのも、気持ちよく働くための一つの方法だと思います。

尾林 誉史 VISION PARTNERメンタルクリニック四谷院長

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おばやし たかふみ / Takafumi Obayashi

精神科医、産業医。VISION PARTNERメンタルクリニック四谷院長。
東京大学理学部化学科卒業後、株式会社リクルートに入社。社内外や年次を問わず発生するメンタル問題に多数遭遇。2006年、産業医を志し退職。退職後、弘前大学医学部に学士編入。東京都立松沢病院にて初期臨床研修修了後、東京大学医学部附属病院精神神経科に所属。

現在はnote、面白法人カヤック、ジモティーなど23社の企業にて産業医およびカウンセリング業務を務めるほか、メディアでも精力的に発信を行っている。著書に『先生!毎日けっこうしんどいです。元サラリーマン精神科医がみんなのモヤモヤに答えてみた』(かんき出版)、『元サラリーマンの精神科医が教える 働く人のためのメンタルヘルス術』(あさ出版)など。漫画『群青のカルテ』(小学館)の監修も務めている。

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