「陸軍の飛行場、アメリカ軍の通信所」だったのに、今や「発展しそうな駅1位」に。スマートシティに大変身した「柏の葉」発展の"実情"

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「健康長寿」の分野では、前編で触れた「柏の葉ウォーカブルデザインガイドライン」のほかに、健康に関する情報提供や健康データの計測など行う「まちの健康研究所『あ・し・た』」を「ららぽーと柏の葉」北館に設けている。

「環境共生」の面では、環境に配慮した街づくりが評価され、国際的な環境認証制度「LEED-ND」を取得した。最⾼ランクの「プラチナ認証」を取得したのは、⽇本初だ。

掲示
「柏の葉アクアテラス」にLEED取得の掲示があった(筆者撮影)
掲示
「UDCK」付近にも掲示されている(筆者撮影)

商業施設だけ、マンションだけ……ではない、さまざまなアセットによる多面的な街づくりは、三井不動産だからこそ成し得たことだろう。 

木が多いからこそ?求められるムクドリ対応

しかし、解決すべき課題も残っている。

「ららぽーと柏の葉」と柏の葉キャンパス駅の間にある広場で、夕方、ものすごい音に覆われた。見上げると大量の鳥が飛んでいる。ムクドリの鳴き声である。

ムクドリたち
木々を行きかう凄まじい数のムクドリたち(筆者撮影)

羽が舞い、地面はフンで汚れている。正直、通りたくないと感じるほどであった。調べてみると、住民にとっては毎年この時期の恒例になってしまっているらしい。

地面
地面にはフンや羽が落ちている(筆者撮影)

木の枝を剪定するなどの対策が講じられているが、被害は収まっていない。

生物とどう共生していくのか、「柏の葉スマートシティ」の課題解決は道半ばである。

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