「陸軍の飛行場、アメリカ軍の通信所」だったのに、今や「発展しそうな駅1位」に。スマートシティに大変身した「柏の葉」発展の"実情"

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三井不動産はもともと「柏ゴルフ倶楽部」の所有者であったことから、柏の葉の街づくりを主導していくことになる。

「ららぽーと柏の葉」のオープンとほぼ同時に、公・民・学が連携する街づくりの拠点「柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)」が設立された。

柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)
「柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)」移転を経て、現在は東京大学柏の葉キャンパス駅前サテライトに入っている(筆者撮影)

2008年3月には、千葉県、柏市、東京大学、千葉大学が「柏の葉国際キャンパスタウン構想」を策定。「まち全体が大学のキャンパスのように緑豊かで質の高い空間となり、また、知的交流の場となること」を目指し、2014年3月、2019年11月の改訂を経て、柏の葉の街づくりの指針となっている。

少々ややこしいのだが、「柏の葉スマートシティ」の街づくり推進主体は「UDCK」、そのビジョンが「柏の葉国際キャンパスタウン構想」という位置づけだ。

「柏の葉スマートシティ」は2019年6月に、「Society5.0」の実現に向けた国土交通省のスマートシティモデルに選定されている。

単なる不動産開発を超えた街づくり

三井不動産は柏の葉の舞台で、「新産業創造」「健康長寿」「環境共生」の3つのテーマで街づくりを推進している。目指しているのは、環境やエネルギー、⾷料、健康の課題解決である。

「新産業創造」の一例は、イノベーション拠点の「KOIL」。起業家やクリエイター、学生が集う共有オフィスがあり、スタートアップ支援も行われている。

「KOIL」と「東京大学駅前サテライト」と自動運転バス
「KOIL」と「東京大学柏の葉キャンパス駅前サテライト」と自動運転バス。柏の葉らしい要素が集まっている(筆者撮影)
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