気をつける点はたったの2つ…「特殊な訓練なし」で読書スピードが劇的に向上する《高速読書》の凄さ

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つまり、どのような本でも(それが小説や日記風のエッセイでない限りは)、著者の主張とそこから分岐する論点だけを把握すれば、本の内容をほぼ理解することは可能です。そこから行き着いたのが、これからみなさんに紹介する「つまり読み」です。

頭の中で「つまり何?」とつぶやきながら読む

『高速読書』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

これは、私のコンサルティング経験から生まれた読書法です。コンサルタントは結論を先に伝えて、説明を簡潔にしなければなりません。そのトレーニングとして、私は社員に「声に出さなくてもいいので、頭の中で"結論を先にいうと"とつぶやいてから説明を始めなさい」と教えています。

すると、不思議なことに、どのような新人でも結論から話を組み立てることができるようになります。たとえ心の声であっても、脳はその言葉に引っ張られて、結論から話し始めてしまうというわけです。

これと同じで、頭の中で「つまり何?」とつぶやきながら本を読むと、大切な部分とそうではない部分が無意識に区分できるようになります。

結局のところ、著者は何を言いたいのか。接続詞のところでも述べたとおり、主張や結論のある場所はたいてい決まっていますので、把握するのはそれほど難しいことではありません。

□筆者が言いたいことは「つまり何か?」(結論)
□「結論」を支える論点やポイントはどうなっているか(構造)
□結論を中心に構造を理解する。

「つまり読み」を始めてから、目的が明確なら本の内容の半分は捨てていいんだと気づきました。そこから、私は速く本を読めるようになりました。

目的に沿わないところは削っていい。読まなくていい。内容を絞れば、それだけ記憶にも残る。計画や行動に時間を使える。そのことに気づいた。そのうえで「つまり何?」と結論を探しながら本を読むようにすることで、どんどん速く読めるようになったわけです。

上岡 正明 経営者・個人投資家

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かみおか・まさあき / Masaaki Kamioka

1975年生まれ。3歳で母親を失い、小学校から家出を繰り返す。それも警察に保護されるまで誰も探しに来ない寂しい幼少期だった。放送作家を経て、27歳で株式会社フロンティアコンサルティングを設立。200社以上の企業ブランド構築を行う。一方で、元手200万円でスタートした株式投資では、リーマンショックと東日本大震災という2度の破算危機を持ちこたえながら独自の手法を確立し、投資歴25年で資産6億円に到達。MBAを保有し脳科学の研究も行っている。『死ぬほど読めて忘れない高速読書』(アスコム)、『最強の高配当投資』(SBクリエイティブ)など著書多数。「チャオ!」の挨拶から始まるYouTubeチャンネルは登録者数26万人に上る。

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