気をつける点はたったの2つ…「特殊な訓練なし」で読書スピードが劇的に向上する《高速読書》の凄さ

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もちろん、今のままではまだ難しいでしょう。そこで、次項からは高速で読むためのテクニックを紹介していきます。「漢字だけリーディング」「つまり読み」の2つです。

順を追って紹介していきましょう。

【読書スピードを高速にするテクニック① 漢字だけリーディング】

「漢字だけリーディング」とは、その名のとおり漢字を中心にして本を読む方法です。たいていの場合、速く読めない人は、平仮名(かな)も漢字も、全部同じように上から丁寧に読んでいます。

すべての文字を、1文字1文字、頭の中で音読しながら読んでいるから、速く読めないのです。しかし、本を速く読む人は違います。じつは、読む文字と、「意識的に」読まない文字をあらかじめ決めているのです。

それが、漢字とかなの優劣の違いです。じつは漢字はとても優秀な文字です。ひとつひとつに情報が詰まっています。どういうことか、もう少し詳しく説明しましょう。

先ほどの「情報」という言葉を使って解説しましょう。この漢字を理解するのに、漢字であれば2文字で完結しますよね。しかも、漢字特有のデザインであり、単語のはじまりと終わりがとても明確です。

いっぽう、仮名はどうでしょう。「じょうほう」と5つの文字を必要とします。また、言葉としてコンパクトにまとまっていないため、単語の意味を理解するのに時間がかかります。

なんだ、そんなの当たり前じゃないか。そう感じた読者の方もいらっしゃるかもしれません。しかし、文字とは情報を伝えるいわば記号。脳が記号を意味として捉えて、理解するまでには時間と負荷がかかります。つまり、文字が伝わりにくいということは、脳というスペックに相当の時間と負荷がかかるということなのです。

「漢字」と「平仮名」が持つ情報量の違い

具体的に、次の文章を読んでみてください。

「わたしはきょう、りょうしんとさんにんでシャンハイにりょこうにいき、そこでちゅうかりょうりのてんしんをたべました。」

いかがでしょうか。さすがに慣れ親しんだ日本語なので、意味がわからないという方はいらっしゃらないと思います。しかし、読んで、内容を理解するまでには、けっこうな負荷と時間がかかったのではないでしょうか。

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