実は寝る前のコップ1杯の水も効果的…医師が教える、就寝中の「足がつった!」を防ぐ簡単な3つのコツ
昔は「靴下をはいて寝るのは健康によくない」という風説があったと聞きますが、そんなことはまったくありません。筋肉に適度な「圧」をかけてあげると、血流がよくなって疲労物質が排出されやすくなります。
靴下をはいて寝ると足元が温かく感じるのには、じつはこういった理由もあるのです。血流がよくなることで末端の冷えを防ぐことができ、こむら返りの防止にもつながります。
夏は薄手で通気性のいい素材のものを、冬は厚手でしっかり保温できるものを、それぞれ選びたいですね。冷え性の自覚のある方はもちろんのこと、それ以外の方もぜひ試してみてください。

そして冬は、乾燥に注意してください。暖房を使うと空気が乾燥して、体から自然に失われる水分量が多くなります。室内をしっかり加湿することによって、「脱水」によるこむら返りを防ぎましょう。
電気毛布にも注意が必要です。真冬でも寝床を暖かくしてくれる便利グッズですが、設定温度を上げたままで長時間使うと、こちらも脱水が起こりやすくなります。
寝ているときの「姿勢」にも気をつけて
気にされる方が意外に少ないのが、寝ているときの「姿勢」です。じつは姿勢によってこむら返りのリスクが大きく変わることをご存じでしょうか。
例えば、「あお向け寝」は、最もオーソドックスな寝方ですが、つま先がピンと伸びた「尖足位」になりやすいという特徴があります。この状態が長く続くと、ふくらはぎの筋肉が緊張した状態となり、高確率でこむら返りが起こってしまいます。
こむら返りとは関係ありませんが、「うつ伏せ寝」も、じつはデメリットが多く、おすすめできません。この寝姿勢が落ち着くという方もいらっしゃいますが、あごが上がった「頸部伸展位(けいぶしんてんい)」が長く続くと、首の筋肉や神経がダメージを受けてしまいます。
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