実は寝る前のコップ1杯の水も効果的…医師が教える、就寝中の「足がつった!」を防ぐ簡単な3つのコツ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」といって、動かずにじっと寝ているだけでも、人の体からは一定の水分が失われていきます。

体重(kg)×0.5=1時間に失われる水分量(ml)

これが不感蒸泄する水分量の基準で、体重が60kgの人であれば、1時間あたりに約30mlが失われるということです。睡眠時間が6時間であれば、その間に約180ml。これは、平均的なコップ1杯の水分量とほとんど同じです。

さすがに2杯も3杯も飲むと影響が出てしまいますが、不感蒸泄で失われる程度の量のコップ1杯分であれば、トイレが近くはならない(尿量の増加にはつながらない)といえるでしょう。

麦茶がベストですが、なければ、常温の水やぬるめの白湯でもいいですね。逆に、冷たい水や熱すぎるお湯は体温調整に負担をかけるので避けましょう。それから、カフェインを含む飲み物は絶対にNGです。覚醒作用と利尿作用の両面から、睡眠の質が下がってしまいます。

コップ1杯の水分を摂ってからトイレに行き、そのあとで寝床に入る―― これをルーティンにすれば、就寝中にこむら返りが起こる確率を、格段に下げられるはずです。

(出所:『足の名医がついにたどりついた こむら返りと手足のつりリセット法』より)

※外部配信先ではイラストを全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

「室温」と「湿度」を調整して、靴下もお忘れなく

今夜のこむら返りを徹底的に防ぐならば、寝室の環境や寝ているときの姿勢についても、気を使いたいところです。

まずは、室温や湿度を調整しましょう。夏はついエアコンの設定温度を下げたくなりますが、末端の冷えはこむら返りを誘発します。活発に動いている昼間はともかく、就寝中については、温度設定を26〜28℃前後にしておいたほうがいいでしょう。

就寝時の衣服は、寝返りが打ちづらくなければ、どんなものでも問題なし。ただし、こむら返りの予防を念頭に置くのであれば、1年を通して「靴下」をはいて寝たほうがいいでしょう。

次ページ筋肉に適度な「圧」をかけてあげる
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事