25歳で実家が火事、29歳で重度のうつ病→「どん底の男」が《1日1万個のコッペパン》を焼く「人気パン屋のオヤジ」になるまで。"壮絶な半生"に迫る

定番のあんマーガリンは220円(筆者撮影)
コッペパンといえば、学校の給食を思い出す人も多いだろう。しかし、赤ちゃんの腕を思わせるプックリとしたパンは、学校で食べたものよりも圧倒的にフワフワしていて、口当たりが柔らかい。そのなかに惜しみなく具材がサンドされ、ボリュームもたっぷり。

赤ちゃんの腕を思わせるプックリとしたパン(筆者撮影)

賞味期限はその日のうち(筆者撮影)
賞味期限はその日のうち。このコッペパンを求めて、本店とルミネ北千住店を合わせ、毎日500人以上のお客さんが訪れるほか、都内13カ所の商業施設に「吉田パンコーナー」があり、1日の販売数は合計3000個を超える。
2013年4月にこの超人気店を開いたのは、吉田知史さん。コッペパンだけで年間2.5億円を売り上げる彼は、25歳でアパレル会社、続いて38歳で広告プロモーションの会社を起業し、パンとはまったく無縁の世界にいた。
実家の火事で服屋を焼失
吉田さんは1971年、東京・江戸川区の小岩で生まれた。幼い頃、父親が大手鉄鋼メーカーを辞めて印刷会社を立ち上げ、母親はその仕事を手伝っていた。両親は特におしゃれに気を遣うタイプではなかったが、吉田少年は物心ついたときから洋服が大好きだった。
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