9月に自民党で臨時総裁選実施濃厚、それまでに石破首相の退陣表明も?「お盆明けの政局」は日本株に大きな影響を与えそうだ

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かくして総裁選管理委員会の逢沢一郎委員長に、ゲタが預けられることとなった。逢沢氏としては、どうやって都道府県連支部の意思を確認するかの規定は存在しないものの、党則に沿っての手続きに対して嫌とは言えない。それどころかこの議事進行には、石破総裁も森山幹事長も逆らえなかったのである。

臨時総裁選実施が濃厚、お盆明けの国内政局に注目

かくして不思議なことになった。お盆の間に、自民党の各都道府県連が臨時総裁選をやるべきか、やらざるべきかを意思表示する。総裁選管理委員会がそれを確認する。おそらく、「やりません」という結論にはならないだろう。この間に、参議院選挙の敗戦を総括する文書も党内で取りまとめが行われる。今月25日頃には公表されるだろうが、そこでは党執行部の責任問題も浮上するはずだ。

しかるに石破首相は、粛々と政治日程をこなしている。8月20日から横浜で行われるTICAD会合では共同議長を務め、招待したアフリカ各国の首脳との会談を行うという。しかるに9月には臨時総裁選が行われそうだ。果たしてどういうことになるのだろうか。

仮に石破首相が臨時総裁選に出馬するとしよう。昨年の総裁選で石破氏の推薦人になった20人の顔ぶれからは、岩屋毅外相、村上誠一郎総務相、赤沢経済再生担当相などが誕生している。その反面、5人が落選して1人が政界を引退している。現職総理が総裁選に再出馬しようとした場合、20人の推薦人が集まらない、という屈辱的な事態も考えられるのだ。

昨年9月の自民党総裁選では、9人もの候補者が出馬した。しかるに今年の臨時総裁選を目指す候補者は、推薦人集めで苦労するだろう。この間に衆議院と参議院の2つの選挙で大敗し、自民党議員は大幅に数が減っているのである。

さあ、どうなるのか。「お盆の後」の国内政局に注目したい(本編はここで終了です。この後は競馬好きの筆者が週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)。

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