「賃料相場は30万円台、売ったら2億円以上」「購入価格の倍以上に値上がり」だが…豊洲のタワマン”買って20年弱”の正直な感想とは?住人に聞いた
✎ 1
✎ 2

豊洲駅前。駅前は意外と低層の建物も多い(写真:筆者撮影)
富の象徴とも言えるタワマン。不動産価格が高騰する中でもその数は増え続け、都心部だけでなく郊外・地方でも建設が相次いでいる。
しかし、タワマンが本格的に立ち始めてからまだ30年程度と日が浅いことから、「長く住んだからこそわかること」や「老朽化による問題」が語られることはまだ少ない。
本連載では、比較的築年数を重ねている“タワマン第一世代”を訪れ、現在の課題に迫る。そして、多くの問題が将来的に抱えるであろうリスクを明らかにしていく。
初回となる今回は、タワマンの街としても有名な「豊洲」のタワマン住人に話を聞いた。
“2億ション”が当たり前の街
7月下旬、東京メトロ有楽町線とゆりかもめが通る豊洲駅に降り立つと、スタイリッシュなオフィスビルやタワマンが四方八方に確認できた。駅や豊洲の交差点を囲むかのようにニョキニョキと高層建築物が林立するさまを見ると、さすが日本で最もよく知られる「タワマンの街」だと実感する。
豊洲駅から数分歩くと、50階建て超の高層タワマンが見えてくる。完成から十数年が経過したこのタワマンは、その後の豊洲のタワマンラッシュの先駆けと言える建物である。
少し早く到着したためエントランス近くで待っていると、老若男女さまざまな人の出入りがある。タワマンと言えば家族連れ、というイメージが先行していたため、少し意外に感じた。
約束の時間ちょうどに現れたのは、このタワマンの40階台の住民である不動産業界勤務の男性(44)である。「豊洲のタワマンに住んで十数年ですが、気づいたらかなりの年月が経っていました」と笑う。
今回取材に協力してくれた男性が住むタワマンのプロフィール
1000世帯以上が居住
賃料:20万円台後半~30万円台が多い
中古販売価格:2億円は下らない
築年数:20年弱
1000世帯以上が居住
賃料:20万円台後半~30万円台が多い
中古販売価格:2億円は下らない
築年数:20年弱

エントランスも豪華だった(プライバシーに考慮し画像を加工しています、筆者撮影)
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら