ドラッグストアなどリアルのプレーヤーは、ECの厳しさを理解していない--後藤玄利・ケンコーコム社長(第4回)


 
 本来であれば昨夏に判決が出る予定でした。昨年3月6日に行政刷新会議が開催した規制仕分けでも、この問題は見直すべきだと決まっていたのに、3月11日の東日本大震災で吹っ飛んでしまったんです。蓮舫氏などはこの問題はおかしいと言い続けてくださっていたんですが、民主党も腰砕けになっていますからここまで延びてしまった。

当社にとって月に数千万円の売り上げが落ちていることはさほど大きな話ではありません。このように国から3年間にわたって行き止まりを強いられていることで、当社のポジショニングがとりづらくなってしまったことが問題なんです。医薬品でポジショニングを確立し、圧倒的なものを作りたかったのですが、やはりこの3年間はあまりにも長すぎます。

こうなってしまった以上、コモディティのほうを強化せざるをえなくなった。利益率の低下も起こっています。しかもコモディティで成長機会を見いだそうとするとどうしてもアマゾンなどとぶつかってしまう。しかし、僕はここのマーケットに将来があると信じているので、まだまだ成長していかねばならないと思っています。


ごとう・げんり
1967年2月大分県で80年の歴史を持つ地場の製薬会社の創業家に生まれる。89年3月東京大学教養学部基礎科学科第一卒業、同年4月アンダーセンコンサルティング入社、同社の戦略コンサルティンググループ設立メンバー。94年うすき製薬取締役、同年11月ヘルシーネット(現ケンコーコム)設立、代表取締役就任。97年うすき製薬代表取締役(01年より取締役)、2000年5月ケンコーコムを立ち上げ。
(撮影:梅谷秀司)

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 最新の週刊東洋経済
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 就職四季報プラスワン
  • 今見るべきネット配信番組
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
ゴーン氏の知力と行動力に<br>日本政府は完敗した

佐藤優氏の連載「知の技法 出世の作法」第613回の題材は、カルロス・ゴーン被告のレバノン逃亡事件です。ゴーン氏にしてみれば逃亡を選択したのは合理的な判断で、問題は日本の出入国管理が突破されたことにあると指摘しました。