自動販売機から認知度が高まり、乾麺への売り上げにつながっているかどうか?は数値としてはわからない。しかし、「自販機で買ってビーフンを体験したあと、近所のスーパーで乾麺を購入する」といった客は増えているのではないかと田中さんは予想している。「そこにこそ、自動販売機をやっている意味があります」と強調した。
作る人も、食べる人もハッピーな一品をストック
田中さんに、どんなふうに冷凍焼ビーフンを食べてもらいたいかを問うと、「もしものためにストックにしてほしい」という。冷凍食品のビーフンは約2センチほどと薄いので、冷凍庫の隙間に入って場所をとらない。2つ3つストックしておいて、おかずに困ったときにチンして食べてほしいそうだ。
田中さん自身、「韓国風はるさめ炒めチャプチェ」を自宅に常備している。「もう一品おかずがほしい」ときに便利だそうだ。他社のレトルト商品で、炒めてつくるタイプのチャプチェだと大量にできてしまうが、冷凍なら「ひと皿分」なのも気に入っている。

「野菜がたくさん入っていてインスタント感が低いですし、調理したような見た目になるので家族にもバレにくい。作る人もハッピー、食べる家族もハッピー。子供に栄養のある食事を食べさせたいけど時間がない、というお母さんお父さんを助けられる商品なんです」
加えて、ケンミンとしては、ビーフンを「主菜」ではなく「副菜」として推している。
「キャベツやピーマンだけでなく、ジャガイモとか里芋とか、冷蔵庫に残っている野菜になんでも合うので、『野菜と一緒におかずとして食べてください』というメッセージを出し続けています。“野菜炒めビーフン”みたいな位置づけになりたいですね」
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