大阪王将と味の素、「冷凍ギョーザ」つばぜり合い 節約志向の中、ギョーザは味もコスパも高評価

「なんやねんそれ、売れんのか?そう思うこともあるけど、うちは冷凍ギョーザでもいろいろな味の楽しさを提供するのが得意だ」――。イートアンドホールディングスの仲田浩康社長COOは自社の強みをこう語る。
冷凍のチーズギョーザやお好み焼き風のギョーザ、ニンニク多めのギョーザなど変わり種商品の数々。これらは外食チェーン「大阪王将」でおなじみ、冷凍食品の販売も手がける同社の若手社員が開発したものだ。
仲田社長は、時に奇抜なアイデアを心配する一方で「外食の店舗にも変化球のメニューがあったりする。柔軟な発想がうちの特徴だ」と自信をみせる。
外食企業ならではのスピードとラインナップ
イートアンドは直近、2年連続で冷凍ギョーザ市場のシェア首位を獲得している。
主力の焼きギョーザ「大阪王将 羽根つき餃子」は、単品で年間約136億円を売り上げる(2024年2月期)マンモス商品。同期間の会社全体の売上高が359億円だったことからすれば、その存在の大きさがわかる。

仲田社長は好調の要因について「開発スピードの速さだ。われわれがふたのいらない商品を開発しようとなれば、すぐに始めて、期限通りに商品を作る体制が整っている」と語る。
バラエティに富んだ商品や開発の速さの背景には、若手社員の活躍がある。
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