(5)レイト可燃人への声かけ
「そろそろクラスの半分以上は、宿題終わらせてるみたいだね」
周りの動向を伝えて、徐々にその気にさせよう。このタイプは「みんながやっている」という情報で動き始める。「僕も、そろそろやろうと思ってたんだ」と言って、重い腰を上げることだろう。
(6)ドライ不燃人への声かけ
「宿題を8月20日までに終わらせれば、残り10日間は自由に過ごせる。効率的だと思わない? カレンダー見ながら、一緒に計画を立てよう」
どうすればスムーズに宿題が終わるか、感情ゼロにして計画を一緒に立てよう。ご褒美や罰は必要ない。このタイプには理屈が一番効く。
(7)アンチ不燃人への声かけ
まず宿題の話は脇に置こう。それこそ「今年の夏休みの宿題はあきらめる」。これぐらいの気持ちでいい。
「最近どう? 何か困ってることない?」と関係修復から始めるのだ。信頼関係ができてから、少しずつ宿題の話題に触れる。全部できなくてもいい。人生は長い。焦りは禁物だ。
親の心構え 3つのポイント
タイプ別の声かけを実践するうえで、親が持つべき心構えがある。
(1)対象によってタイプが変わる
夏休みの宿題については「レイト可燃人」だったが、漢字テストは「ピュア自燃人」になる子もいるだろう。
「漢字テストはやる!」
自分が得意なテーマには飛びつくのだ。反対にアンチ不燃人になってしまう子もいるかもしれない。
「漢字テストだけは、絶対にやらない」
と言い張るのだ。おそらく、過去に担任の先生と漢字テストに関して「いざこざ」があったかもしれない。こういう場合は、丁寧に接したほうがいいだろう。
(2)兄弟でもタイプは違う
「お兄ちゃんはすぐやったのに」という比較は禁物だ。兄弟でもタイプが違えば、アプローチも変える必要がある。それぞれの特性を理解し、個別対応を心がける。
(3)親自身のタイプも影響する
親がドライ不燃人タイプだと、レイト可燃人の子どもを理解しにくい。「早く宿題をやったほうがメリットが大きいのに、なぜ先送りするんだ。意味がわからない」、そう思って子どもを論破しようとする。逆もまた然り。自分のタイプを知ることで、子どもへの接し方も変わってくる。
このように、相手のタイプに合わせて話し方を変える。大切なのは、相手を型にはめることではない。タイプを理解したうえで、相手に合った方法を見つけることだ。
相手は子どもだけでなく、部下でもそうだ。お客様でも同じ。
7つのタイプを頭に入れ、相手に合わせて話し方を変えよう。これが自分視点から相手視点へと切り替える「話し方改革」なのだ。
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