《大増税時代》は自分の身は自分で「守る」が基本。「貯金は安心で、投資は怖いもの」の考えから脱却できない人が知るべき「本当に怖いこと」
増税も問題ですが、国の借金が過去最大の1300兆円を超え、ひとりあたりの負担額が1000万円を超えた、というニュースがあった通り、国の借金が増え続けていることも大きな問題ではないでしょうか。
国の借金は、状況を考えればこれからも増える見込みです。国としては借金を増やさずに返済したいと思っているはずなので、税金をさらに増やさなければならないというとんでもない状況に、現代の日本はなっています。
つまり、何もしなければ手取りがどんどん減っていくということです。そこで私たちは、自らを守る努力をしなければならないのです。
税金の支払額、把握していますか?
自分の身を守るには、現状を知らなければ対応できません。
まず、私たちはどれほどの税金を払っているのでしょうか。一般的な会社員の人たちは、社会保険料や所得税、住民税、消費税といったものを国などに納めています。自宅を持っている人は、固定資産税も払っていますね。
社会保険料(健康保険料、厚生年金保険料など)や所得税、住民税は給料から天引きされているためにあきらめて、ほとんど考えようとしないのかもしれません。でも、その中身を知ると、「なんとかしなければ……」と危機感を持つ人も多いのではないでしょうか。
まず社会保険料は、給料(額面)の15%ほどを持っていかれます。この社会保険料は、会社も社員と同じ額を負担してくれています。そのため、実質的に年収の30%を社会保険料として国に支払っているようなものです。非常に高いですよね。
所得税や住民税、消費税はどうでしょうか? 1989年(平成元年)から始まった消費税は、当初の3%から5%になり、8%を経て、いまや10%です。それでも国は、「世界のほかの先進国と比べると日本の消費税は安いから、まだ上げる」というようなことを言っています。
そして、国際通貨基金(IMF)という世界が金融不安にならないように研究している機関が、「日本は消費税を20%にしなければ滅びる」とも言っているのです。ですから、消費税もこれから上がっていくでしょう。
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