《夏の暑さ対策DIY》1万2000円、賃貸でもできる! 断熱・遮熱UP&電気代の節約テクを専門家が解説《内窓など》
「本来、室外側の窓に遮熱対策を施したい。だけど安全上や規約上それが叶わないとなると『内窓+遮熱ブラインド』が最も効果的だと思うんですよね。内窓とは、既存の窓の内側に取り付けるもので、室内側かつ簡単に取り外せるため、賃貸マンションや賃貸アパートでも施工できます。
近年は、簡単に作れるキットも販売されているのでDIYも可能です。遮熱ブラインドを取り付けるのは、内窓と既存の窓の間です。これにより、外付けではないものの、外付けブラインドと同じような遮熱効果を期待できます」


既存の窓と内窓の間に取り付けるのは、遮熱ブラインド(奥行きが足りなくて設置できない場合もある)だけでなく、遮熱効果のあるカーテンやアルミシートなど(奥行きがなくてもツッパリ棒が収まればOK)でも効果が期待できるのだとか。
ただし、冬は日射を遮断すべきではないため、簡単に開け閉めのできるブラインドが最も汎用性が高いといいます。
内窓キットや遮熱ブラインド(アルミブラインド)などの参考価格は、以下のとおり。DIYで中程度の大きさの「内窓+遮熱ブラインド」を取り付ける場合の費用は1万2000円弱です。


「断熱」は夏も効果的!高騰する光熱費の削減にも
断熱は「あたためるためのもの」、つまり冬にしか効果がないと思っている方も多いかもしれませんが、暑い夏は住まいの温度上昇を抑える効果に期待できます。
「断熱性や気密性を高めるというのは、部屋を『魔法瓶』のようにすることと同じです。魔法瓶には、冷たい飲み物を冷たく保つ効果もありますよね。
同様に、住まいの断熱をすることで外から熱が入りにくくなり、冷やした空気も外に漏れにくくなることから、冷房効率の向上、結果的に、近年高騰している光熱費の削減にも期待できます」

夏の冷房時に室内に入ってくる熱のうち、7割以上が窓などの開口部から侵入しています。したがって、断熱するなら窓が最も効果的です。賃貸住宅は天井や壁などをDIYしにくいということもあって、やはり断熱対策をする場合も基本的にはまず「窓」ということになります。