《夏の暑さ対策DIY》1万2000円、賃貸でもできる! 断熱・遮熱UP&電気代の節約テクを専門家が解説《内窓など》

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「熱の伝わり方は、熱伝導・放射・対流の3つに大別されます。『断熱』というのは熱伝導を少なくすることで、室外の暑さ(熱)を室内に伝えないためのものです。

一方『遮熱』は、放射熱の室内への侵入を防ぐためのものです。簡単にいえば、遮熱は日差しを反射させ、室内に取り込まないための施策ということですね」(梅木さん、以下同)

(画像作成/SUUMOジャーナル編集部)
(画像作成/SUUMOジャーナル編集部)

「日射」による温度上昇は「遮熱」で抑えられる

夏は気温が高いことに加え「日射」による影響から室温が高くなることもあります。したがって「遮熱」により室内の温度上昇を抑えることができます。

まず、一定の長さの軒や庇(ひさし)がある場合は、夏の暑い日差しが室内に侵入してくることはありません。

「『窓の高さ:軒や庇の長さ』が10:3程度であれば、夏の高い日差しは避けられ、冬の低い日差しは取り込めるといわれています。

たとえば窓の高さが2mであれば、60cm強の軒や庇がある、あるいは上層階のバルコニーがせりでていれば、冬は日差しを取り込みながら、夏の暑い日差しが室内に侵入してくることは防げます。

ただし、これは南向きの部屋に限ってのことです。東西の日射は高度が低いため、東向きの部屋、西向きの部屋、そして庇や軒、上層階のベランダがない部屋は、夏の暑さ対策として『遮熱』が効果的ということになります」

日射の影響を受ける窓については、基本的に軒・庇と日射遮蔽部材の組合せによって外部での日射調整が図られる(画像出典:国土交通省「省エネ性能に優れた断熱性の高い住宅の設計ガイド」)

既存の建物への遮熱の手段としては、窓に遮熱効果のあるブラインドやレースカーテンを取り付けたり、窓自体に遮熱フィルムなどを貼ったりする方法が考えられます。しかし、室内側でできる対策による効果は限定的だと梅木さんはいいます。

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