《夏の暑さ対策DIY》1万2000円、賃貸でもできる! 断熱・遮熱UP&電気代の節約テクを専門家が解説《内窓など》

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「日射を『1』としたときに室内にどれだけ侵入するかを表したものを『日射熱取得率』といいます。断熱といえば『窓』を高性能なものにするのが有効ですが、単板ガラスを複層ガラスにしたとしても、日射熱取得率はわずかに低下するだけです。

また、室内にブラインドやレースカーテン、障子などを取り付ければ一定の効果が見込めますが、普通の単板ガラスだと日射熱取得率は『0.5』前後です。つまり、半分程度の日差しは室内に侵入してきてしまうのです。

一方、室外に外付けブラインドを取り付けると、普通の単板ガラスであっても日射熱取得率は『0.19』にまで低減します。つまり、遮熱をしたいなら室外側で太陽の光を遮るのが最も効果的です」

出典:国土交通省「開口部の日射熱取得性能および 断熱性能の評価方法に関する調査(鹿児島大学大学院・YKK AP・日本板硝子・三協立山アルミ・LIXIL・鹿児島TLO)

また「体感温度」は室温だけで決まるわけではなく、窓や壁、床などの表面温度が大きく影響します。

簡易な計算方法としては、「(窓や壁、床など表面温度の平均+室温)÷2というものがあります。たとえ20度の室温でも、壁や窓の表面温度の平均が40度であれば体感温度は30度ほどになります。

日射や外気に触れ窓や壁が温まると、実際の室温より暑く感じられるため、夏場に日差しが入る部屋で快適に過ごしたいのであれば、遮熱に加え断熱により壁などの表面温度を下げることが求められます。

同じ室温であっても室内の表面温度によって体感温度は異なる(画像出典:国土交通省「断熱性に優れた住宅の快適性」)
(画像作成/SUUMOジャーナル編集部)

賃貸住宅でもできる遮熱DIY

遮熱するなら外付けのブラインドが効果的とはいえ、高層階やベランダがない窓の外側にブラインドやすだれを付けるとなると、落下の危険性があり、そもそも管理規約や賃貸借契約で禁止されていることも少なくありません。

そこで梅木さんに、賃貸住宅や集合住宅でも効果的に遮熱できて、なおかつDIYで比較的手軽に取り入れられる方法を聞きました。

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