地震報道で話題「悪石島」での暮らしはどんなものか→銀行も病院も飲食店もない、島民《全員顔見知りの島》で小学校教師が暮らした5年間

悪石島の普段の暮らしはどのような感じなのだろうか?(画像提供:片野田隆紀)
トカラ列島群発地震で、連日悪石島や小宝島の報道が流れている。
地震の被害や避難を巡る現状が日々取り沙汰される一方で、これらの絶海の孤島での暮らしがどのようなものなのかはあまり知られていない。
そこで、悪石島に小学校教師として赴任して、5年間島民として暮らした片野田隆紀さんに島暮らしのリアルを教えてもらった。

悪石島の港にて(画像提供:片野田隆紀)
「果たしてここでやっていけるのか…」と不安になったが
片野田さんが悪石島に赴任したのは2017年。妻・三智子さんと3人の息子の一家5人で悪石島へ渡った。
離島の多い鹿児島では「教員人生で一度は離島勤務を経験する」とも言われている。片野田さんは三智子さんと共に「せっかくなら、秘境のような離島へ行ってみたい」という思いを抱いていた。
3月の3週目に出た内示で悪石島への赴任を発表されたときは、夫婦で「やった!」とワクワクしたという。
大急ぎで引っ越し準備に取り掛かり、フェリーに積む8フィートコンテナ(約2.4×2.4)に一家5人分の荷物をぎゅうぎゅうに詰め込んだ。
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