「日本終わってる」「奈良市民は利用されてるだけ」と物議…元迷惑系YouTuber・へずまりゅう氏や、参政党・さや氏が《結局票を集めたワケ》

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また、本人も同じ投稿で「自分は幅広い年齢層の方から注目されており拡散力があります」などと書いていただけに、“悪名”の強みを実感している様子がうかがえました。

さや
さや氏はもともと歌手として活動。最近も夫だと報道された音楽家の塩入俊哉氏とともにコンサートを開催していた(画像:本人の公式サイトより)

迷惑や被害を受けた人が軽視される

では「悪名は無名に勝る」という社会にはどんな危うさが考えられるのか。

あえて“悪名”を取る人の多くは、「手っ取り早くお金や地位などの結果がほしい」という狙いがあることは否めないでしょう。しかも一定の成功体験を得られるケースが少なくないため、「悪い行為を繰り返す」「よりメリットを得るためにエスカレートしていく」という傾向があります。

さらに「うまくいかなかったときも、ほとぼりが冷めたあとにまた行う」という悪い行為から自主的に抜け出せない個人や企業・団体も珍しくありません。

事実、「どんなに叩かれても、過激な言動や迷惑行為などを繰り返す」という個人や企業・団体がいることからもそれがうかがえます。

ただ、「“悪名”で得られた一定の成功体験が長続きするか」と言えば難しいのが現実。“悪名”は慣れたり、飽きられたりしやすいため、個人や企業・団体の利益が続くかは疑問ですが、一方で成功体験を見た他の個人や企業・団体がはじめることのハードルは高くありません。

特に追い込まれた個人や企業・団体はその選択をしやすいだけに、ジワジワと危うい社会に向かっている感があります。

また、「悪名は無名に勝る」が成立する社会で見逃せないのは、個人や企業・団体が一定の成功体験を得るために「迷惑や被害を受ける人が軽視され、ケアが不十分になりやすい」という危うさ。

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