気になることがいつも脳裏から離れない…そんな《ストレスの元》になる「心の猿」を飼いならすコツ

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「視点を変えること」と同義で、リフレーミングを活用すると、心理的な負担を大きく軽減することができます。

ペットボトルの中身は「まだ半分もある」

例えば、目の前にあるペットボトルのドリンクが半分入っている場合、「もう半分しか残っていない」ではなく、「まだ半分もある」と考えれば、心にゆとりが生まれます。

『働きすぎで休むのが下手な人のための 休息する技術』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

それまで書けていた漢字を思い出せずに書けなくなってしまったら、「物忘れがひどくなった」ではなく、「パソコンやスマホの登場で漢字を書く機会が減ったから仕方のないことであり、読めれば日常生活には困らないから問題ない」と捉えるだけで、気持ちはきわめて軽くなるでしょう。

健康診断の数値が悪かったとき、落ち込むのではなく「生活を見直すよいきっかけになった」というふうに捉え方を変えましょう。

また、几帳面すぎる性格を自覚している人であれば、それに悩むのではなく「正確さが求められる仕事に向いている」というようにプラスの面に目を向けましょう。

視点を変え、視野を広げれば、同じ物事や出来事であっても意味合いはまったく変わってきます。

短所の陰に潜んでいた長所の発見につながり、苦手だったことを克服できる可能性も広がるので、常日頃からリフレーミングを意識してみてください。

菅原 道仁 脳神経外科医・菅原脳神経外科クリニック院長

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すがわら みちひと / Michihito Sugawara

1970年生まれ。杏林大学医学部卒業後、緊急脳疾患を専門として国立国際医療研究センターに勤務。2000年、脳神経外科専門の八王子市・北原国際病院に15年間勤務し、日々緊急対応に明け暮れる。その後、2015年6月に菅原脳神経外科クリニック(東京都八王子市)、2019年10月に菅原クリニック 東京脳ドック(港区・赤坂)を開院。その診療経験をもとに「人生目標から考える医療」のスタイルを確立し、心や生き方までをサポートする医療を行う。脳のしくみについてのわかりやすい解説は好評で、テレビ出演多数。著書に『そのお金のムダづかい、やめられます』(文響社)、『成功する人は心配性』(かんき出版)などがある。

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