気になることがいつも脳裏から離れない…そんな《ストレスの元》になる「心の猿」を飼いならすコツ
現代社会は広範囲にわたってストレッサーが存在し、私たちを取り囲んでいます。これらを徹底的に取り除くことは容易ではありません。どんなに心にゆとりのある人でも、ゼロにするのは不可能といってもいいでしょう。
でも、ご安心ください。「ストレッサーは百害あって一利なしなので、すべてを排除すべき」と考えるのは間違いだからです。どんなにすばらしい職場でも、仲のよい家族や友人でも、大なり小なりストレッサーは存在し、ストレスは必ず発生します。
すべてを排除するのは困難ですし、そこに注力するあまり、新たなストレッサーを自ら生みだしかねません。
ストレッサーが糧や反骨心となり、自分の成長につながることもあります。上司の発言にイラッとしたとき、ただそれをストレスとしてためこむのではなく、次は評価してもらえるように新たなアプローチを考えてみる、というあんばいです。
ストレッサーを徹底的に排除するのではなく、そのメカニズムを理解して、ストレスを感じないマインドを持つように意識を変えてみてはいかがでしょうか。それが巡り巡って、心の疲れを感じにくい状態をつくっていくはずです。
心を乱す「モンキーマインド」を鎮める
インターネットならびに、それを活用するデジタルデバイスが普及したことによって、現在社会は多種多様の情報であふれ返るようになりました。
興味のあることを調べようと思えばいくらでも深掘りできますし、あまり関心のないことでも、SNSやニュースサイトを通じて次から次へと新情報が目に飛び込んできます。
すべてに目を向けていたら、時間がどれだけあっても足りないでしょう。脳の処理スピードも、追いついていきません。
そこに、仕事や家事などの多忙さが加わると、脳への負荷はさらに増します。集中して何かに取り組もうと思っても、ほかに気になることが脳裏をよぎったり、まったく関係のない雑念が頭に浮かんだりして、注意力が散漫になってしまう――そう感じたことがあるのではないでしょうか。
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