「安さ」か「安心」か? アゴダ問題で見えた旅行予約サイト「最安値」の盲点。私が世界一周でアゴダ予約を「1件」に抑えた理由

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航空会社で直接予約するのと同価格かそれより安いことが多く、日本語で予約できる。使わない理由はない。

航空券比較サイトで価格をチェックすると、アゴダ、Trip.com、Booking.comのうち、アゴダが最も安いことが多い。だが、利用者のレビュースコアもアゴダが飛び抜けて低いので、数百円の差ならTrip.comを利用してきた。

一度だけアゴダで航空券を予約して、低評価の理由が見えた。

スカイスキャナーの画面
航空券予約のプラットフォームが比較できるサイトではアゴダのレビュー評価が低い(画像:スカイスキャナーより)

インドの国内線でフライトの3日前、航空会社から「やむをえない事情によりフライトがキャンセルされました」とメールが来た。だがアゴダの予約ページはステータスが変わっていない。

フライトキャンセルのメール
(画像:航空会社から送られてきたフライトキャンセルのメール)

アゴダのカスタマーサポートに問い合わせフォームから尋ねたところ、当日夕方、「フライトキャンセルの連絡の記録がない」と返信があり、翌日、「航空会社からのキャンセルの通知の画面を送ってほしい」と依頼メールが来た。

メールでの数回のやり取りを経て、アゴダから返金の通知が来たのはフライト前日。問い合わせから2日が経過しており、しかも「返金には通常1~3カ月かかる」と記載されていた。

アゴダからの最初の返信
(画像:アゴダからの最初の返信メール)
アゴダから返金リクエストが受理されたと伝えるメール
(画像:アゴダから返金リクエストが受理されたと伝えるメール)

他のプラットフォームはどうか

もちろん代替便は他のプラットフォームで予約した。

Trip.comはフライトが30分ほど遅延した際に、メールが来ただけでなく電話がかかってきて、丁寧さに感心した。

航空券はExpedia(エクスペディア)でも一度予約した。家族のアクシデントでイスタンブールから中国に急遽飛ぶことになり、数十万円の航空券を購入したのだが、諸事情により搭乗できず目の前で飛行機が離陸してしまった。

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浦上 早苗 経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員(コミュニケーションマネジメント)

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うらがみ さなえ / Sanae Uragami

福岡市出身、早稲田大学政治経済学部卒。西日本新聞社を経て、中国・大連に国費博士留学および少数民族向けの大学で教員。現在は経済分野を中心に執筆・分析、情報発信の助言など。

未婚で出産。42歳で初婚。子どもの独立を機に世界一周後、日本とベトナムで二拠点居住。

近著に『崖っぷち母子 仕事と子育てに詰んで中国へ飛ぶ』(大和書房)『新型コロナVS中国14億人』(小学館新書)。

「東洋経済オンラインアワード」で2020年にニューウェーブ賞

X: https://twitter.com/sanadi37

公式サイト: https://uragami-sanae.jimdosite.com/

インスタグラム:https://www.instagram.com/sanadi37/

note: https://note.com/sanadi37

 

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