「安さ」か「安心」か? アゴダ問題で見えた旅行予約サイト「最安値」の盲点。私が世界一周でアゴダ予約を「1件」に抑えた理由

✎ 1〜 ✎ 6 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
2/5PAGES
3/5PAGES

「複雑でわかりにくい」一例が、「キャッシュバック特典」。宿泊時に支払った料金から、後日キャッシュバックを受けられ、その分まで考慮すると他のプラットフォームとの比較で「最安値」になるという論理だ。

キャッシュバック特典は、チェックアウトから60日後に受け取り申請が可能となり、そこから120日を過ぎると失効する。

予約画面
アゴダでホテルを予約したときの画面。価格は、キャッシュバック特典が適用された料金で表示されている(画像:アゴダWebサイトより)
キャッシュバックの説明
キャッシュバックの説明(画像:アゴダWebサイトより)

宿泊2カ月も経ったら、特典のことなど忘れてしまうのも無理はない。実際、期限内に申請を忘れ失効したことがある。

キャッシュバック特典を失効
以前、キャッシュバック特典のある宿に泊まったが、申請し忘れ失効した(画像:アゴダWebサイトより)

トリッキーなキャンセル規定にも時々遭遇する。「〇日までキャンセル無料なのでこの価格のうちに予約して」といった案内に急かされ予約してカード番号を入力したら、キャンセル無料の期間が思いのほか短く、宿泊予定日まで余裕があるのに返金不可になってしまったこともあった。

安さを享受するために忘れてはならないことが多く、利便性が損なわれるのはしんどいと感じ、予約や移動の手配で手一杯な世界一周では数百円の違いならよりシンプルな他のプラットフォームを使うようになった。

報道されているアゴダのトラブルに際して、アゴダをよく利用する女性(50代)は、「アゴダで予約した後、いつもホテルに確認の電話を入れているのでトラブルに遭遇したことはない」と話した。だが、そんな手間をかけるなら、オンライン予約とは何ぞやと思ってしまう。

一方で、Booking.comも過去にトラブルが何度か報じられたので、注意して利用している。例えばアゴダは今回の騒動で、第三者サプライヤーに問題があるとして取り引き停止を発表したが、Booking.comでも「パートナー・オファー」による予約という説明書きを時折見かける。

価格はかなり安いが責任の所在が不明確と感じるので、筆者はトラブル時にすぐ対応してくれるかどうかが心配で利用を避けた。

Booking.com予約画面
Booking.comでも提携会社によるプランがあり、価格は安い(画像:Booking.comより)

フライトキャンセルの対応に不満

オンライン予約プラットフォームは航空券の予約も提供している。実は筆者がアゴダの顧客対応が弱いと感じたのはこちらだった。

世界一周では国内移動を中心に何度もフライトを自己手配した。最初は航空会社のサイトから予約を試みたが、クレジットカード決済が拒否されることが頻発し、旅行プラットフォームを使うようになった。

4/5PAGES
5/5PAGES
浦上 早苗 経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員(コミュニケーションマネジメント)

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

うらがみ さなえ / Sanae Uragami

福岡市出身、早稲田大学政治経済学部卒。西日本新聞社を経て、中国・大連に国費博士留学および少数民族向けの大学で教員。現在は経済分野を中心に執筆・分析、情報発信の助言など。

未婚で出産。42歳で初婚。子どもの独立を機に世界一周後、日本とベトナムで二拠点居住。

近著に『崖っぷち母子 仕事と子育てに詰んで中国へ飛ぶ』(大和書房)『新型コロナVS中国14億人』(小学館新書)。

「東洋経済オンラインアワード」で2020年にニューウェーブ賞

X: https://twitter.com/sanadi37

公式サイト: https://uragami-sanae.jimdosite.com/

インスタグラム:https://www.instagram.com/sanadi37/

note: https://note.com/sanadi37

 

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事