中国の高速鉄道の営業距離「4万8000キロ」を突破 15年で6倍超に急拡大、2030年に6万キロ目指す

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中国の高速鉄道の営業キロは過去15年間で6倍に増加した。写真は2024年末に開通した内モンゴル自治区と山西省を結ぶ高速鉄道(中国国務院国有資産監督管理委員会のウェブサイトより)

「中国の高速鉄道の営業キロは2024年末までに4万8000キロメートルに達し、全世界の高速鉄道の総営業キロに占める比率が7割を超えた」。中国の張国清・副首相は7月8日、北京で開かれた第12回世界高速鉄道会議の開幕式に出席し、そう胸を張った。

国際鉄道連合(UIC)が主催する世界高速鉄道会議の中国開催は15年ぶりで、中国内外の鉄道企業経営者、鉄道技術者、政府関係者など2000人余りが参加した。この15年間に中国の高速鉄道網は飛躍的に拡大し、その営業キロは(15年前の)7531キロメートルから6倍超に増加した。

中長距離移動の主役に

高速鉄道の利用者数も急増している。UICのデータによれば、中国の高速鉄道の旅客輸送人員は(最初の路線の営業開始から)2024年末までの累計で延べ229億人に達した。高速鉄道は今や(在来線を含む)中国の鉄道旅客輸送の76%を担い、人々の中長距離移動の主力手段になった。

中国国家鉄路集団(国家鉄路)によれば、高速鉄道の1日当たり旅客輸送人員は今や延べ1600万人を突破。その運行ネットワークは中国全土の31の省・自治区・直轄市および香港特別行政区を網羅している。

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