同僚に誘われてこの街コンに参加していたという智也さん。積極的に結婚相手を探していたわけではない。むしろ、「彼女とかはもういいかな」と後ろ向きな気分だったと振り返る。
大学院まで実家のある北国に住んでいた智也さんは就職のために上京。2歳年上の先輩女性との職場内恋愛がこじれ、軽いトラウマになっていたのだ。
「単なる先輩だったときは優しく気にかけてくれていたのですが、付き合ってみるとヒステリックで怒りっぽいところがありました。自分もバリバリ働く代わりに、パートナーにはそれ以上を求めて、朝から勉強したり体を鍛えたりしない僕を責めるのです……」
その先輩女性と同じぐらい仕事好きの夏美さん。結婚してからも全国出張のある仕事を続けたい。だからこそ家庭生活にも協力的であることを結婚相手に求めていた。仕事最優先ではない智也さんは夏美さんにとっては「少なくとも80点以上!」の男性だった。
実は心配性な夏美さんと軸はしっかりしている智也さん
「3カ月間ほど、毎週末に会っていました。謎解きイベントに参加したり、コンサートや美術館に行ったり。でも、付き合うことにはならず。勇気を出して、『どうしますか? 私はそろそろ結論を出したいんですけど』と聞いてみたのです」
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