「運命の人はいらない」「70点以上でいい」33歳で“一念発起”バリキャリ女性が「98点の夫」と渋谷の街コンで出会って結婚するまで

✎ 1〜 ✎ 297 ✎ 298 ✎ 299 ✎ 300
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

3歳になる長女は「自己主張が激しくて気が強い」ところが夏美さんにそっくりらしい。智也さんにベッタリで、夏美さんが夫にくっつこうとすると「ダメ~!」と引き離しにかかる。夏美さんは「言っとくけど、お父さんはお母さんのなんだからね。君は自分で見つけないといけないんだからね!」と半ば本気で諭している。智也さん、家庭内でモテモテである。

なお、智也さんは夏美さんに対してムッとすることがあるという。夏美さんの「言い方がコワイ」からだ。例えば、乳幼児に良いという素材についてネット情報を得て、夏美さんに伝えると、「ソースは? 科学的な根拠は?」とバッサリ。

「正論のナイフですよね……」

この連載の一覧はこちら

夏美さんにも言い分はある。田舎出身の智也さんはとにかくのんびり&うっかりしている。

外でデート中に荷物を置いてトイレに行って戻ってきたら智也さんがいなかったことがある。自分もトイレに行ったのだという。

その間に荷物を盗まれたらどうするのか。また、結婚してからも電気の消し忘れなどを繰り返しており、そのたびに夏美さんはイライラする。

「結婚相手としての夫の点数ですか? 会話が楽しくて優しくて、妻が平日4泊5日で出張に行ってもワンオペ育児できる立派なイクメン。80点どころじゃありません。うっかりさんなところを引いて98点です。100点じゃないところがいいんです!」

夏美さんに責められがちな智也さんはどうかと水を向けると、「同じ点数に決まっているじゃないですか」とニヤリ。こういう「返し」ができるところに夏美さんは惚れているのかもしれない。

本連載に登場してくださる、ご夫婦のうちどちらかが35歳以上で結婚した「晩婚さん」を募集しております(ご結婚5年目ぐらいまで)。事実婚や同性婚の方も歓迎いたします。お申し込みはこちらのフォームよりお願いします。
大宮 冬洋 ライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事