「高校時代まではまったくモテなくて結婚できないかもと思っていました。大学時代と大学院時代に彼氏ができましたが、どちらも1年ぐらいしか続かなかったです。結婚よりも早く仕事に就いてバリバリ働きたい気持ちが強かったからかもしれません」
夏美さんには憧れの職業があった。しかし、難関で知られる資格試験を突破することができず、現在の勤め先に入ったのが30歳のときだった。遅いスタートを挽回するべくしばらくは楽しく必死に働き、33歳になった頃に気づいたことがある。
「家に帰って来てからも誰かとしゃべりたい、という欲求です(笑)。仕事場でもよく話す私は、とにかくおしゃべりなんです。そしたら結婚か!と思い至りました」
すぐに目を向けたのは約30人の同期たち。堅めの業界の大組織なので、真面目で頭が良くてクセのない人ばかりだと改めて見直した。
「運命の人なんて求めません。私基準で70点以上であれば一緒に暮らせます。同期には該当者が何人もいましたが、仲が良すぎて男女関係には発展しませんでした」
おしゃべり好きな夏美さんにとっては「聞き上手で楽しく話せる人」が重要な基準だった。誠実で働き者の独身男性という前提を加えると、年齢を重ねるほど見つけるのが難しくなる。
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