なぜか離れていく若い部下たち…原因は上司の話し方? 《 若手がすぐ辞める》職場で上司が「忘れている」話し方の盲点
A課長は、優しい表情で、「それじゃあ、私の考えを言うよ」と、以下のように伝えた。
・既存のお客様のうち100社をリストアップすること
・お客様の属性に合わせて4つに分類すること
・それぞれのテーマごとに合った営業プロセスを作ること
・それができたらスケジューリングすること
A課長は丁寧かつ論理的に話したつもりだった。しかし、だんだんBさんの表情は曇っていく。「わかりました。やってみます」とは言ったものの、なかなか体が動かないようだった。
数日後、Bさんの動きが遅すぎるので、A課長は丁寧な口調でこう伝えた。
「君の問題は2つあると思うんだよね。1つは初動スピードの遅さ、もう1つは組織リソースを活用しないこと。1つ目の例なんだけど……」
結局、Bさんは1カ月後に退職した。
「課長はすごく親身になってくれたのに、自分がバカだからご迷惑をかけた。本当にA課長に申し訳ない」
と言い残して。
しかし、実際はBさんの責任ではない。Bさんの相性に合った話し方をせず、結果的にBさんを追い込んでしまったA課長の責任なのである。
話がうますぎて頭に入ってこない上司の話
次に、逆のパターンを紹介しよう。
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