「のびのびとした勉強がむしろ効果を発揮する」東大に合格した学生に共通する夏休みの過ごし方とは?

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たとえば、こんな活動です。

・新聞を読み、時事問題や社会背景に触れる
・興味のある分野の本を読み、教養を深める
・好きな外国のサッカーチームの試合の実況を英語で聞く
・英語の映画を字幕なしで観て、リスニングと語彙力を強化する

要するに、「遊びながら学ぶ」というアプローチをしていた人が多かったのです。さすがに受験生の時には丸1日かけて英語の映画を観る、みたいなことをしている人はほとんどいなかったですが、しかしちょっとした息抜きの勉強として、「遊びながら学ぶ」ということをしている人は多かったです。

“机に座らない勉強”ができるのは今のうち

ではなぜ、夏休みにはこのような勉強をしている人が多かったのか?

まずそもそも、受験生になると、どうしても「高校の教科書の内容をどれだけ効率的にこなせるか」が優先され、のびのびとした勉強はできなくなってしまいます。新聞を読むくらいなら過去問を解きたい、という考え方になってしまいます。

しかし、大学入試ではこの「のびのびとした勉強」の方がむしろ効果を発揮する時があります。

例えば、英語長文や現代文、社会の記述問題などでは、背景知識や教養があるかないかで理解力に大きな差が出ます。英作文で問われるテーマも、たとえば「地球温暖化についてどう思うか」「SNSとメディアの役割」「宇宙開発の是非」など、現代社会への理解が不可欠なものばかりです。こうしたテーマは、教科書を読むだけではなく、新聞を読んだり、SF小説を読んだりして、そのテーマについて深く考える時間があった学生の方が解きやすくなります。

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