カプコン人気ゲーム「バイオハザード」スマホ向け新作が発表されるも、ファンの受けがイマイチな理由

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ただ、実はカプコンのライブサービスゲームはうまくいっているものもある。『モンスターハンターNow』は人気のある部類のようだし、オンラインゲームを含めていいのなら『モンスターハンター フロンティア』という12年も続いたゲームもある。

とはいえ、『バイオハザード』シリーズとなるとまた事情が変わってくる。2022年リリースの『バイオハザード RE:バース』という対戦ゲームはプレイしてすぐにダメだとわかる出来栄えだったし、そのもうひとつ前の『バイオハザード レジスタンス』も成功とは言いがたい部類だった。

結局のところ、ユーザー側に悪い印象が強く植え付けられているうえに、『バイオハザード』シリーズのスピンオフとなるとなおさら悪い予感がするわけだ。

おまけに、『BIOHAZARD Survival Unit』は前述のようにスマホでよくあるストラテジーゲームである可能性が高い。もし新しいスマホゲームに挑戦するのであればまだ可能性はあるが、平凡な作品であるとなると成功するのは容易ではないだろう。その雰囲気が漏れ出てしまっているのである。

世界で人気のバイオがさらなる進化を遂げるのか

迫りくるゾンビと戦うといった場面もあるようだ。もっともこれも、『ステート・オブ・サバイバル』などのスマホゲームで見たことのある要素なのだが……(画像:YouTubeよりキャプチャー)

とはいえ、『バイオハザード』シリーズは全体を見れば世界的に成功している優れたゲームだ。ナンバリングタイトル(いわゆる本編)で新主人公を出したり新しい可能性を追いつつ、過去の人気キャラクターはスマホ向けタイトルなどスピンオフで活躍させる腹づもりなのだろう。

また、『BIOHAZARD Survival Unit』が成功しなさそうな雰囲気を感じ取っているのはゲーム好きだけであって、それなりにうまく行く可能性がゼロなわけではない。定番のゲームはそれなりに人気があるゆえに定番なのだ。

いずれにせよ、世界的人気の『バイオハザード』シリーズがスマホ向けタイトルという新たな挑戦を試みているのは間違いない。スピンオフタイトルに恵まれないシリーズだが、今度こそヒットするだろうか。前評判を跳ね返すような作品を期待したい。

渡邉 卓也 ゲームライター

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わたなべ たくや / Takuya Watanabe

いわゆるテレビゲームを専門にコラム・評論などの記事を書くライター。大学卒業後はサラリーマンになったが、満足にゲームを遊べない環境にいらだちを覚えて転身。さまざまなメディアにゲーム関連の記事を執筆。駄作に対して厳しく書いてしまうことでも知られる。

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